鰻で熱中症予防

鰻の栄養素と健康効果 様々な効果をもつ鰻

■熱中症や夏に不足しがちな栄養素
熱中症や夏に不足しがちな栄養素として、大きく分けて以下の3つの栄養素があります。

・ナトリウムとカリウム
私たちの身体は毎日、尿や汗などすべてを含めると、一日に約2500mlもの水分を消費すると言われています。暑い日は、汗とともに塩分をはじめとしたカリウムやマグネシウム等のミネラル分も失われます。水だけを飲んでいると低ナトリウム血症などを引き起こす可能性があるため、ミネラル分もしっかりと補給が必要です。

・エネルギー源となる糖質
夏場は暑さでエネルギー消費が増えるので、炭水化物や糖分などを適量摂取しましょう。主要な糖であるブドウ糖は、ナトリウムと一緒に接種することで腸管の中でより早く吸収されるようになります。ただし、糖質の過剰摂取は肥満や糖尿病のリスクを高めるため、注意が必要です。

・疲労回復効果を持つビタミンB1
他にも、疲労回復に効果的なビタミンB1もおすすめです。ビタミンB1ははにんにくや玉ねぎ、にらなどと一緒に摂ると吸収が良くなります。
 

■鰻の栄養素と熱中症予防の関係
ここからは、鰻に含まれる栄養素についてご紹介します。

まず鰻には体力の回復や免疫力をつけるのに必要なたんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は筋肉や皮膚などを構成する重要な栄養です。

次に、ビタミンAとビタミンBについてです。鰻100gあたりには2400μgものビタミンAが含まれており、これは一日に必要なビタミンAの2倍以上もの量となっています。ビタミンAをしっかりと摂ることで、皮膚や粘膜のうるおいを保ち、身体の健康維持に約経ちます。またビタミンB1は鰻100gあたりに約0.9mg含まれており、これだけで一日に必要な摂取量の半分を摂ることができます。

鰻は古くから夏バテ対策として食べられてきましたが、その理由は科学的にも裏付けられています。鰻はきわめて栄養価が高くバランスに富んでいる為、優れた食品なのです。暑さや汗で糖質や水分が失われやすく、エネルギー不足や神経疲労になりやすい夏の季節に、ぜひ鰻を食べてスタミナアップをしていきましょう。
 

■鰻以外にも熱中症対策に効果的な食材
鰻以外にも熱中症対策におすすめの食材があります。ここではその中から3つを紹介します。

まずは梅干しです。梅干しは、塩分やクエン酸、カリウムなどを摂取できる食材なので、熱中症を予防することができます。クエン酸はミネラルの吸収を促したり、エネルギー代謝を高めたりする働きがあります。カリウムは細胞の水分バランスを調整したり、血圧を下げたりする働きがあります。

次に納豆です。納豆や豆腐、味噌などの大豆製品にはビタミンB1をはじめ、体力低下を予防する良質なタンパク質が豊富に含まれています。また、納豆にはナットウキナーゼという成分があり、血液の流れを良くして体温調節を助ける効果も期待できます。

最後にぬか漬けなどの漬物です。
とあるうなぎ屋では、ぬか漬けと常温の麦茶を何リットルも用意して厨房で働いているそうです。ぬか漬けで塩分、麦茶で水分とミネラル分が取れて良いそうです。また、ぬか漬けに含まれる乳酸菌によって整腸作用が働き、水分・ミネラルを吸収する腸の働きをよくしてくれます。

暑い日でも栄養バランスのよい食事を心がけて、健康的な夏を過ごしましょう。
 

鹿児島鰻 養殖
▲ スポーツはもちろん、火を扱う厨房などでも熱中症対策は必要です。
うなぎ専門店「うなぎ仁」
▲ 栄養満点の鰻を食べて、夏の暑さを乗り切りましょう!